Heroku Teams
最終更新日 2022年11月28日(月)
Heroku Teams (以前の “Heroku Team Organizations“) は、会社とそのワークグループのための共同作業環境を提供します。 他の Heroku ユーザーの招待、リソースの購入と設定、アクセス許可の割り当て、管理の委任、チームで使用するすべての Heroku リソースに対する統合請求の設定を行うことができます。
Heroku Teams は、重要なプロジェクトを構築している中小規模のグループのためのシンプルで効果的なサポートです。
Heroku Team の設定
Dashboard のコンテキストスイッチャーメニューには、チームと個人のアプリが表示されます。Heroku ユーザーはこのメニューから直接、チームを作成できます。(Heroku Enterprise Team のメンバーである場合、Enterprise Team もこのメニューに表示されます。)
作成する各チームの設定フローでは、チームに名前を付けること、またクレジットカード情報を入力して作成者の身元を確認することを求められます。チームの名前は、Dashboard の “Settings” (設定) タブで後から変更できます。
特定のチーム用のクレジットカードは、チームが所有するすべてのリソースに対する支払いに使用されます。 希望する場合、チームごとに異なるクレジットカードを使用できます。
設定が完了すると、作成者と招待されたチームメンバーには、コンテキストスイッチャー内の 「Teams」 (チーム) メニューで新しいチームが一覧表示されます。チームに移動すると、そのチームのアプリ一覧が表示されます。新しいチームの場合、実行できるいくつかの初期アクションも表示されます。
価格と制限
メンバーが 5 人までのチームは無料です。 6 人以上のチームは有料です (月額 $10)。
チームが所有する dyno、アドオン、その他のサービスは通常の料率で請求されます。
個人のアプリで利用できる Eco dyno は、チームでは利用できません。
Heroku アカウントごとに 5 つまでチームを作成できます。 チームのメンバー数の上限は 25 人です。この制限に達し、オプションについて検討しているチーム管理者の方は、Heroku セールスまでお問い合わせください。
アクセス許可の管理
Heroku Teams では、チームが所有するアプリに対して、簡素化された “静的アクセス許可” を提供します。
静的アクセス許可は事前にグループ化および固定され、管理者、メンバー、共同作業者の 3 つのロールを提供します。
機能ロール | アクセス許可 |
---|---|
管理者 | 表示、デプロイ、操作、管理 |
メンバー | 表示、デプロイ、操作 |
共同作業者 | 表示、デプロイ、操作 |
一時的にチームと共にアプリで作業するがチームの実際のメンバーではないユーザーがいる場合は、"共同作業者" のロールでユーザーを追加します。
チームの Access
(アクセス) タブから新しいユーザーを追加している場合、ドロップダウンメニューからロールを選択できます。新しいユーザーをアプリに直接追加している場合、ユーザーにはデフォルトで “共同作業者” ロールが割り当てられます。チーム管理者は必要に応じて、チームの Access
(アクセス) タブでこのデフォルトのロールを変更できます。"管理者" ロールを任意のユーザーに割り当てることもできます。チーム管理者は、チームが所有するすべてのアプリに対する “管理者” のロールを常に持っています。
アプリのアクセス許可機能についての詳細は、「アプリアクセス許可と許可されるアクション」を参照してください。
3 つのロールのアクセス許可グループは編集もカスタマイズもできません。カスタマイズ可能なアクセス許可は Heroku Enterprise の機能です。
アクセス許可の割り当ては、チームの Access
(アクセス) タブでアプリごとに管理されます。
さらに、チームが所有するアプリは、アプリの管理アクセス許可を持つユーザーによって “ロック“ することができます。 アプリをロックすると、そのアプリに対して ‘管理’ アクセス許可を持っていないチームメンバーは一切のアクセスを禁止されます。 ロック機能を使用すると、Heroku Pipeline の本番ステージに配置しているアプリのように機密性の高いアプリについて、権限のないチームメンバーによる表示またはアクセスを禁止することができます。
請求の管理
チームのナビゲーションでは、Apps
(アプリ) タブと Access
(アクセス) タブはすべてのチームメンバーに表示されます。チーム管理者には Billing
(請求) タブと Settings
(設定) タブも追加で表示されます。
Billing
(請求) タブでは、任意の管理者がチームの支払い情報を更新できます。
サポート義務
Heroku Team が所有するアプリに関して、サポートを必要としている開発者へのサポート体制が強化され、サポートチケットの応答時間が 1 営業日になりました。
個人アプリに関しては、送信されたチケットに対してこのような対応は確約されません。 このようなチケットに対する Heroku サポートの応答はベストエフォートとなります。
サポートされている dyno タイプ
Heroku Team が所有するアプリでは、Eco dyno タイプ以外のサポートされている dyno タイプを利用できます。
アプリの移動
すべてのアプリの Settings
(設定) タブに、アプリの所有権を移動するためのインターフェースがあります。
個人アプリをチームに一括移動する操作は、「Team Settings」 (チーム設定) ページまたは HerokuCLI から実行できます。一括移動機能を使用してアプリを移動するには、個人のアプリの所有者がチームの管理者も兼ねている必要があります。
チームが所有するアプリを、他のチーム、Heroku Enterprise Teams、特定ユーザーの個人アプリ領域のいずれかに移動できます。
他のチームまたは Heroku Enterprise Teams に移動されたアプリに対するチームのメンバーおよび管理者全員のアクセス許可は保持されます。 ユーザーの個人アプリ領域に移動されたアプリからは、ユーザーとアクセス許可の関連付けがすべて削除されます。
別のチーム、Heroku Enterprise Team、またはユーザーの個人アプリから Heroku Team にアプリを移動することもできます。 これらの移動を実行する方法についての詳細は、「アプリの移動」を参照してください。
Heroku CLI サポート
Heroku Teams に関連した操作が Heroku CLI でサポートされています。使用法は、Heroku Enterprise で利用可能な組織に適用される使用法と同じです。 詳細は、Heroku CLI プロンプトで heroku help teams
または heroku help members
と入力してください。
CLI から Heroku Team に “追加” された新しいメンバーには招待メールが送信され、受信者はこれをクリックして招待を受諾する必要があることに注意してください。 チームに招待されたがまだ招待を受諾していないメンバーを CLI を使用して “削除” すると、未受諾の招待は無効化されます (取り消されます)。 これらの操作は CLI フィードバックで詳細に報告されます。