dyno タイプ
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最終更新日 2019年09月30日(月)
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Heroku には、趣味的なプロジェクトからトラフィック量の多い本番サービスまで、あらゆるサイズのアプリをサポートするための dyno タイプが豊富に揃っています。各 Common Runtime dyno タイプのメモリ、CPU シェア、およびその他の識別特性は以下のとおりです。
dyno タイプ | メモリ (RAM) | CPU シェア | コンピューティング | 専用 | スリープ |
---|---|---|---|---|---|
Free | 512 MB | 1x | 1x-4x | いいえ | はい |
Hobby | 512 MB | 1x | 1x-4x | いいえ | いいえ |
Standard-1x | 512 MB | 1x | 1x-4x | いいえ | いいえ |
Standard-2x | 1024 MB | 2x | 4x-8x | いいえ | いいえ |
Performance-m | 2.5 GB | 100% | 11x | はい | いいえ |
Performance-l | 14 GB | 100% | 46x | はい | いいえ |
これらの図により、過去のシステム負荷に 99% 基づいて予想されるパフォーマンスが示されます。free
、hobby
、standard
dyno タイプで実行中のアプリのパフォーマンスは、利用可能なシステムリソースによって多少異なります。アプリのパフォーマンスは、その実装によっても大きく異なります。
価格設定の詳細については、「使用と請求」を参照してください。
Private Space または Shield Private Space で実行中のアプリでは、異なる dyno タイプが利用可能です。エンタープライズ固有の dyno タイプの詳細については、こちらの記事を参照してください。
dyno 機能のサポート
すべての dyno タイプで以下の機能がサポートされます。
- Git および Docker を使用したデプロイ
- カスタムドメインの指定
- パイプライン
- 自動 OS パッチ適用
- 通常および適時更新による言語バージョンサポート
Hobby 層以上の dyno では、以下もサポートされます。
- 無料 SSL および TLS 証明書の自動証明書管理
- アプリケーション関連の指標
- Heroku チーム
Standard 層以上の dyno では、以下もサポートされます。
- 水平方向のスケーラビリティ
- Preboot
- 言語ランタイム関連の指標
Performance 層以上の dyno では、以下もサポートされます。
- Web dyno のオートスケール
- 専用コンピューティングリソース
dyno タイプの混合
アプリで free
dyno が使用されている場合、すべてのプロセスタイプに使用できるのは free
dyno のみです。
アプリで hobby
dyno が使用されている場合、すべてのプロセスタイプに使用できるのは hobby
dyno のみです。
standard
および performance
dyno が使用されるアプリでは、プロセスタイプによって異なる dyno タイプを使用できます。 たとえば、performance-m
dyno には Web プロセスタイプを、standard-1x
dyno には Worker プロセスタイプをアプリで実行できます。
デフォルトのスケーリング制限
free
または hobby
dyno が実行されているアプリでは、プロセスタイプごとに実行できる dyno は 1 つのみです。さらに、free
dyno で実行中のアプリは、最大で 2 つの並列実行されている dyno に制限されます。
デフォルトで、アプリケーションではすべてのプロセスタイプでの合計 dyno 数が 100 に制限されます。さらに、performance
dyno が使用される単一のプロセスタイプを、10 を超える dyno が使用されるようにスケーリングすることはできません。
アプリケーションのこの制限を上げるには、リクエストを送信します。
並列 One-off dyno の制限
未検証のアカウント
未検証のアカウントには、アプリごとに以下の制限があります。- 1 つの
free
One-off dyno を実行可能 - One-off
hobby
、standard
、performance
dyno は作成できない
検証済みアカウント
検証済みのアカウントには、アプリごとに以下の制限があります。- 1
free
One-off dyno - 最大 50 の One-off
hobby
dyno - 最大 50 の One-off
standard-1x
dyno - 最大 50 の One-off
standard-2x
dyno - 最大 5 の One-off
performance-m
dyno - 最大 5 の One-off
performance-l
dyno
アプリケーションのこの制限を上げるには、リクエストを送信します。
dyno タイプの設定
新しい dyno タイプを設定すると、影響を受ける dyno がすべて再起動します。
Heroku CLI から
Heroku CLI を使用して、あらゆるプロセスタイプの dyno のスケーリングとサイズ変更を行うことができます。以下のコマンドにより、Web dyno の数が 3 つにスケーリングされます (現在の dyno タイプは維持されます)。
$ heroku ps:scale web=3
以下のコマンドにより、Worker dyno タイプが standard-2x
に変更されます (現在のスケーリングは維持されます)。
$ heroku ps:type worker=standard-2x
以下のコマンドにより、すべてのアプリのプロセスタイプの dyno タイプが standard-1x
に変更されます (現在のスケーリングは維持されます)。
$ heroku ps:type standard-1x
より大きな dyno タイプにサイズ変更する場合、dyno の数をスケールダウンする必要がある可能性があります。ガイダンスについては、「dyno の使用の最適化」を参照してください。
各プロセスタイプの現在の dyno タイプを表示するには、ps
コマンドを使用します。
$ heroku ps
=== web (standard-2x): `bundle exec puma -C config/puma.rb`
web.1: up 2015/03/27 14:27:58 (~ 6h ago)
web.2: up 2015/03/27 14:47:04 (~ 6h ago)
web.3: up 2015/03/27 15:08:23 (~ 5h ago)
=== worker (standard-1x): `bundle exec rake worker:job`
worker.1: up 2015/03/27 14:39:04 (~ 6h ago)
worker.2: up 2015/03/27 15:08:24 (~ 5h ago)
worker.3: up 2015/03/27 14:30:55 (~ 6h ago)
Heroku Dashboard から
Heroku Dashboard のアプリの Resource ページから、アプリの dyno のスケーリングとサイズ変更を行うことができます。
- 変更するアプリをアプリの一覧から選択します。
-
Resources
(リソース) タブに移動します。 - dyno の一覧の上にある
Change Dyno Type
(dyno タイプの変更) をクリックします。 - 切り替える先の dyno サイズ (Free、Hobby、または Standard/Performance) を選択します。
-
Save
(保存) をクリックします。
さらに Professional/Performance dyno のサイズを変更するには、以下を行います。
- 上述のステップを完了し、現在の dyno タイプが Standard/Performance に設定されていることを確認します。
- サイズ変更するプロセスタイプの横にある八角形をクリックします。
- ドロップダウンメニューから、オプション (Standard-1X、Standard-2X、Performance-M、Performance-L) を選択します。
-
Confirm
(確認) をクリックします。
Professional および Performance dyno タイプは Heroku Dashboard からもスケーリングできます。
One-off dyno のタイプの設定
メモリ負荷の高い One-off dyno の dyno タイプを設定できます。詳細については、「One-off dyno」を参照してください。
スケジューラー
スケジューラーアドオンによって One-off dyno が使用されます。アプリでプロビジョニングされるすべての One-off dyno のタイプがサポートされます。