アドオンのパフォーマンスの期待
最終更新日 2024年02月06日(火)
安定性
運用の信頼性と透明性は、Heroku アドオンを強化するものを含め、あらゆるクラウドサービスの成功の鍵です。しかし、どのようなサービスでも、運用上の問題が発生して顧客に影響が及ぶ場合があります。そのような場合に顧客の信頼と愛顧を失わないために重要なのは、適切に行動し、必要な情報を伝えることです。
ステータスページ
サービスのステータスページやブログを維持することは、使用に影響を及ぼす可能性がある運用上の問題をユーザーに通知するための簡単な方法です。常に最新の情報を提供すれば、問題に直面している顧客にとって初期対応に役立ち、問題解決のために総動員が必要な状況でチームに不必要な負担がかかるのを避けることにもつながります。
定期的なメンテナンス
サービスの運用に影響がある定期的なメンテナンスについては、必ず事前に告知してください。通常は、遅くとも 24 時間前までに顧客に告知してください。ステータスページでメンテナンスを告知するのに加えて、メールでもユーザーに告知する必要があります。
中断とダウンタイム
予期しないダウンタイムが発生することがあります。その場合、次のように対処することが重要です。
- 問題を把握したらすぐに、その事実を認めます。ステータスページとメール通知を使用します。
- できるだけ早くサービスを復元し、同じチャネルを使用して通知します。
- 問題の原因と、同じような障害が今後発生しないよう講じている対策について説明する事後分析を提供します。
レイテンシー
Heroku は複数の地理的なリージョンで提供されています。アドオンパートナーのサービスは、低レイテンシーの条件下でも動作することが必要な場合があり、その場合、サービスをプロビジョニングしているアプリと同じリージョンでサービスが利用できる必要があります。アドオンパートナー API の概要を確認し、サービスに期待される事柄をよく理解してください。
レイテンシーに関する考慮事項
リアルタイムで利用されるように設計されたクラウドサービスにとって、低レイテンシーの接続はきわめて重要です。これらには以下のものが含まれます。
- MySQL、CouchDB、Casandra などのデータベース
- Memcache などのキャッシュストア
- Websolr や Cloudquery などの検索サービス
一方、多くのサービスでは、数百ミリ秒の余分なレイテンシーを許容できます。通常、これらは非同期のサービスです。次に例を示します。
- Sendgrid や Authsmtp などのメール送信サービス
- Messagepub や Chatterous などのアウトバウンドメッセージサービス
- New Relic、Exceptional、Airbrake などの監視サービス
- Zerigo DNS などの DNS 管理サービス
レイテンシーを伴うプロビジョニング
アドオンサービスで低レイテンシーが必要な場合、プロビジョニングリクエストの region
属性で指定されているのと同じリージョン内に Heroku アプリ用のリソースをプロビジョニングする必要があります。
アドオンのレイテンシー感度が高く、そのリージョンをサポートしていない場合は、リソースをプロビジョニングせず、代わりにエラーを返す必要があります。
通常のインターネットレイテンシーが許容できる場合は、パブリックホスト名/IP を使用してどこでもサービスを実行できます。